「第1回全国提案型施業事例発表会」の様子と結果

開催日時:平成20年2月19日(火)13:00~17:50
※情報交換会:18:00~20:00
開始場所:東京虎ノ門パストラル

平成19年度の森林施業プランナー育成研修には、全国から約150の森林組合等の林業事業体から約200名が参加し、その成果を基とした施業集約化への取り組みが着実に進みつつあります。その中から11組合の森林組合を互選、それらを特徴ごとに3つのグループに分け、それぞれの取り組みを組合ごとに発表いただきました。更には、この発表組合に加え2つの森林組合並びに3つの関連事業体を合わせた16事業体がそれぞれの取り組みをまとめたポスターを作成、それらを基に参加者との意見交換や情報交換を行うポスターセッションなどが行われました。

◎スケジュールと概要

●挨拶
主催者を代表して、全国森林組合連合会元代表理事副会長の岩川尚美氏(写真・左)と、来賓の元林野庁長官井出道雄氏(写真・右)よりご挨拶を頂き、提案型集約化事業と施業プランナーに対する期待を述べられました。

●森林施業プランナー研修の目的とこれまでの経緯の説明
森林施業プランナー研修の目的と19年度の取り組み参加状況、経緯、取り組みの様子などについて全国森林組合連合会の本多孝法氏より説明を致しました。

◎第1部

●基調講演1
研修の講師でもある三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱の相川高信氏による「日本林業再構築の最初のステップとしての提案型集約化施業」をテーマとした基調講演を行いました。

●基調講演2
林業専門の経営コンサルタントで研修の講師でもある㈱フォレストミッション代表の坪野克彦氏からは「平成19年度の森林施業プランナー研修を振り返って」をテーマに、プランナーに求められることについての基調講演がありました。

●基調講演3
モデル森林組合を代表して、実際に提案型集約化施業に取り組むことで得られた成果や課題、今後の目標などについて群馬県多野東部森林組合の浦部秀一郎氏より解説いただきました。

◎第2部

パネルディスカッション形式による事例発表
グループ1:成果を出していくためには、組織的な取り組みや工夫が不可欠と考えたグループで、「実行に向けた組織体制の整備」をテーマに各組合で取り組んできたこと、その成果、更にはそこから見えてきた次の目標等について発表が行われました。

1)岡山県美作森林組合
"ホワイトボードを活用した組織体制の情報共有"軸に発表

2)秋田県仙北東森林組合
"データさえあれば誰でも作れるプランの構築"を軸に発表

3)熊本県天草地域森林組合
"問題解決の為のプロジェクトチームを結成"を軸に発表

4)岩手県浄安森林組合
"外部組織を有効活用した組織体制の強化"を軸に発表

5)京都府京都市森林組合
"ボトムアップ型で緻密な年間計画を作成・実行"を軸に発表

グループ2:単価を設定するには工程別コストの把握が重要であると考えたグループ。「単価設定へのアプローチ」をテーマに、自ら取り組んだ設定方法等について発表が行われました。

1)北海道当麻町森林組合
"林産実績に基づく現場データから単価設定"を軸に発表

2)岐阜県揖斐郡森林組合
"林産の経験が無くとも、年間計画から設定"を軸に発表

3)山梨県南部町森林組合
"事業所のデータを最大限活かした設定"を軸に発表

グループ3:集約化の意義は分かったが、施業提案の実施になかなか踏み込めなかったグループで「地域性を考えた施業提案への取り組み」をテーマに、その取り組み方法や経緯について発表が行われました。

1)鹿児島県薩摩東部森林組合
"小規模所有だからこそ、集約化が必要"を軸に発表

2)愛媛県大洲市森林組合
"根拠を示した施業提案を実施"を軸に発表

3)富山県砺波森林組合
"不利な環境からコツコツと実績づくり"を軸に発表

◎第3部

●ポスターセッション&話題提供
事例発表を行った11の森林組合に加え、北海道大樹町森林組合、石川県のと森林組合、秋田県森林組合連合会、愛媛県森林組合連合会、全国提案型施業定着化促進部会の関連団体が参加して、参加(来場)者との意見交換や情報交換を行うポスターセッションを行いました。


ポスターセッションと並行して、研修の講師でもある㈱富士通総研の梶山恵司氏(写真・左)、日吉町森林組合の湯浅勲氏(写真・右)から、「木材生産における高性能林業機械の重要性」や「これからの林業のあり方」等について、林業先進国の事例や機械紹介等を交えながら解説しました。